車椅子利用でのアルミサッシの乗越え

主に住宅において車椅子の出入り口は玄関でなくアルミサッシの引き戸の場合が多いともいます。ベランダやステージを使って屋外への移動も多いはず、そんな時の段差解消を考えてみました。

アルミサッシの段差解消 

一般住宅において、車椅子で屋内外の出入りを行う場合、出入り口として
①玄関
②専用の出入り口
③アルミサッシ引き戸
が通常考えられます。通常玄関からの出入りを一番に考えますが無理な場合もあります。そこで次に候補に上がるのはアルミサッシ引き戸です。進入口として比較的間口が大きく、ご使用になる部屋に直接進入が可能なのでよくある方法です。屋外にテラスを作って出入りを行うなう場合などもアルミサッシ引き戸を出入り口として利用する場合が多いと思います。
段差解消機やセパレートスロープ(簡易スロープ)などには隙間を解消する部品が付いていますが、テラスや設置したスロープからのアルミサッシの段差の解消の場合の実際に多く行われている方法は次のようなものです。

ただし、これらは基本的には介護者が行う方法で車椅子利用者が一人で行うことは難しい場合が多いです。車椅子利用者が一人で行う場合はドアの開け閉め、ドアの施錠まで考えなければならないので専用の出入り口(電動シャッターを付けた入り口や、オートロック機能をつけたドアなど)を検討することになると思います。作業療法士・ケアマネージャに相談してみましょう。

木で埋め

アルミサッシのみぞの形状に木材などを加工して使用するときだけ取り付ける。比較的製作は簡単で安価。いい加減に作ると、がたついたりする。取り外しに手間がかかる。場合によっては金属で製作する場合もあります。

渡し板

アルミ、鉄、木材などで製作製作した渡り板。使用するときだけ取り付ける。使用時ずれないように製作する工夫が必要。特に大きな段差が屋内外にある場合有効。比較的大きくなるため重量と強度と強度のバランスがむずかしい。写真はセパレートタイプの2枚の中の1枚。

サッシブリッジ(当社製品)
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固定式蝶番付き板。片方に蝶番が付いていて開閉が出来る乗り越え板。蝶番が付いているので使わない時はたたんで収納する。畳んだ状態ではほぼ平らになるので、健常者の通行に邪魔になりにくい。ずれる事がないので使用時のセッティングが簡単。蝶番を固定する場所が必要。屋内屋外の床の高さが一定でないと段差が出来易い。ただし、畳んだ時サッシブリッジの板厚5~10㎜が出来てしまう。